研究内容

6.バイオセンサーとマイクロバイオロボティクス(原生生物)

■マイクロバイオロボティクスに関連した研究
 近年、微小空間内での物質生産・加工及びその制御を可能にする様々なマイクロマシンの開発が試みられており、そのような取り組みのひとつに微生物を利用したバイオロボティクス研究が行われています。
 ミドリゾウリムシは、細胞表面の繊毛の運動(繊毛打)により遊走し、負の走電性を示します。研究室では走電性のメカニズムに関して研究すると共に、走電性運動能と微小顆粒を取り込む性質を持つミドリゾウリムシ細胞を微細キャピラリー内での輸送キャリアーとして利用することを目指し、研究を行ってきました。これまでに、走電性メカニズムの一端を明らかにする共に、ミドリゾウリムシが他のゾウリムシ類に比べて微小顆粒の取り込み容量が格段に優れ、走電性運動と共役した物質輸送が可能であることを示しています。
 また、ミドリゾウリムシの走電性運動を指標したバイオセンサー開発や走電性運動を利用したゲーム制作も試みています。


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