研究内容

魚類の生物工学(環境に配慮した消火剤開発と連動)

■水生生物を利用した生態毒性評価(2003-2018)
 JST・重点地域研究開発推進プログラムなどを利用して、北九州市立大学の複数の研究室が共同して環境親和性が高い林野火災用の石けん泡消火剤を開発しています。
 地球規模で大規模な林野火災が発生しており、国際的にも関心が高まっています。しかし、消火剤を用いた消火活動には生態系に対する負の影響が伴うため、環境保全と消火活動の現場でジレンマが生じています。
 研究室では、新規消火剤開発にあたり、新規消火剤が与える環境中の生物への影響を、水環境に生息する(1)微生物、(2)植物、(3)魚類に対する毒性として評価してきました。特に注意した点は、開発資材の選定にあたっては、環境毒性試験を実際の生物が生息する環境に可能な限り近い条件で行い、新規消火剤が環境に放出された際の正確な環境毒性評価法の確立を目指しました。


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